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天気の子のsingerのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.1
新海誠監督の作品は、ちょっと個人的には相性悪目に感じています。
公開当時、物凄く評判が良くて、「とにかく泣ける!」と言われたので、
期待タップリで「君の名は」を観たんですが、これがもう全然肌に合わなくて、
同じく「秒速5センチメートル」にも、あまり心が動かされる部分は少なくて。
もう、最近のアニメの時代感に、自分は追いつけてないなぁなんて思うことが多かったんですが、やっぱりこの作品は観ておくべきかなぁと思って鑑賞しました。

でも、なんか新海誠の監督作品の中では、個人的には1番良かったと言うか、
「君の名は」よりも、いい感触がしっかりとあったなぁと思います。
それは、やっばり題材の部分が大きいのかも知れないのですが、
自分も普段の生活の中で、晴れの日には外に出て日光を浴びたくもなるし、
夕立ちの後の晴れ間が好きだし、その瞬間しか見れないような雲の配置や、
そこから差す光や、夕焼けの美しさや、そんな空模様に心を動かされたりする事があるので、そんな“天気”と、それに反映されて鮮やかに輝く東京の街が、とても綺麗に描かれていたのが印象的でしたね。

ストーリーも導入から終盤までは、とても雰囲気があって良かったと思うんですが、
終盤からラストはちょっと転がし過ぎな感じだったかなぁ。
劇中に起こる出来事が急になんか現実的じゃないように見えてしまって、「やっぱりアニメなんだし」っていう、そんな割り切り方をしてしまったので、どうも素直に受け入れ難かった部分はありましたね。
その点だけが、ちょっと惜しかったです。

キャストで言うと、やっぱり1番印象に残ったのは小栗旬ですかね。
もう、一声を聞いただけで、誰の声かわかった位だし、それだけ聞き馴染みのある声なんだなぁと改めて感じさせられました。
後、成田凌なんかも出てたんですね。これは意外でした。

後は、やっぱり音楽ですね。
新海誠監督作品は、好みは別として、楽曲を挟むタイミングや、そのチョイスが抜群に上手くて、今作でも「君の名は」に続く、RADWINPSの楽曲がとても印象的でした。
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