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HELLO WORLDのsingerのレビュー・感想・評価

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
2.7
声の出演で、北村匠海と浜辺美波が再共演。
ということで、「君の膵臓をたべたい」に魅せられまくった自分にとっては、やっぱり観ておくべき作品なんじゃないかと思っていました。

で、結果としては、やっぱりアニメだとあんまり気が乗らなかったなぁというのが正直な所でしたね。

その理由として、浜辺美波演じる瑠璃に自分はイマイチ、恋する事が出来なかったというのが大きかったかなぁ。
なんか、最後まで敬語でよそよそしかったし、あまり主人公・直実と楽しそうにしている描写が少なすぎて、アニメ的にはこういうキャラはアリなのかも知れないんですが、自分としてはちょっと好きにはなれなかった感じですね。

後、10年後の未来から来た自分と、現実の世界とデータの世界が入り混じり過ぎて、物語が少し複雑過ぎる気がしたし、最後のバトルも、何の為に、何を守る為に、何と戦っているのかが、自分には見え辛かったというのも、気が乗らなかった要因のひとつだったかなと思いました。

でも、近未来の京都の風景は、結構、雰囲気があって良い絵になっていたなぁと思ったので、伏見稲荷や、京都タワー、京都駅など、馴染みのある場所が出て来たのは嬉しかったので、もう少し現代劇として上手く描いて欲しかったなぁと思う部分もありましたね。

【挿入歌レビュー】
♬「イエスタデイ」/Official髭男dism
やっぱり今、1番ポピュラーなバンドは彼らなんじゃないかなぁと思っています。
日本のヒット曲チャートを見ても、彼らの楽曲が何曲もチャートインしているし、
耳馴染みの良いキャッチーなメロディと、爽やかでノリの良いサウンドが上手くミックスされた、上質のポップスとして、親しまれてるなぁという実感はありますね。

ここ最近、小学校の休校期間中、我が家では娘たちにJ-POPを沢山聴かせていたんですが、その中でも1番人気だったのが彼等の楽曲だったし、大ヒット曲「Pretender」は勿論、「宿命」や「バッドフォーミー」、「ノーダウト」など、幾つもの楽曲を、娘が好んで聴いているのを見ていると、やっぱり大人にも子供にも伝わりやすい、普遍的なサウンドを持ったバンドなんだなぁと、改めて思い知らされましたね。
今作の挿入歌、「イエスタデイ」も、そんな彼等の魅力が詰まった一曲で、作品の中でも重要な場面で使われていたのが印象的でした。

その他、OKAMOTO’Sの「新世界」や、Nulbarichの「Lost Game」や、劇伴曲なんかも聴き応えがあったし、音楽的にはとても魅力の詰まった作品だったなぁと思いました。
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