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王国(あるいはその家について)の作品紹介

王国(あるいはその家について)のあらすじ

出版社の仕事を休職中の亜希は、⼀⼈暮らしをしている東京から、1時間半の距離にある実家へ数⽇間帰省をすることにした。それは、⼩学校から⼤学までを⼀緒に過ごしてきた幼なじみの野⼟⾹の新居へ⾏くためでもあった。野⼟⾹は⼤学の先輩だった直⼈と結婚して⼦供を出産し、実家近くに建てた新居に住んでいた。その家は温度と湿度が⼼地よく適正に保たれていて、透明の膜が張られているようだった。まるで世間から隔離されているようだと亜希は思った。最初は⼈⾒知りをしていた野⼟⾹の娘・穂乃⾹は、亜希が遊びの相⼿をしているうちに彼⼥に懐いた。⼀⽅、野⼟⾹からはとても疲れているような印象を受けた。数⽇後、亜希は東京の⾃宅にいた。彼⼥は机に座り⼿紙を書いていた。夢中でペンを⾛らせ、やがて書き終えると声に出して読み始める。「あの台⾵の⽇、あの⼦を川に落としたのは私です」そして今、亜希は警察の取調室にいる。野⼟⾹との関係や彼⼥への執着、直⼈への憎悪について、亜希は他⼈事のように話し始めた。

王国(あるいはその家について)の監督

草野なつか

王国(あるいはその家について)の出演者

澁谷麻美亜希

笠島智

足立智充直人

龍健太

原題
製作年
2018年
製作国
日本
上映時間
150分
配給会社
コギトワークス

『王国(あるいはその家について)』に投稿された感想・評価

4.2
 今年観た映画の中でもさっぱりわけのわからない映画で、草野監督自身が私自身も何を撮っているのかさっぱりわからないまま今作を撮り、撮り終えた後も答えは出ていないと語るくらいだから、観客にはわかるはずがない。上映終了後に、はたのこうぼうのメンバーでもある高橋知由さんのシナリオを買って読んだところ、今作には当初、はっきりとした物語構造があったのだとわかる。出版社の仕事を休職中の亜希(澁谷麻美)は、⼀⼈暮らしをしている東京から、1時間半の距離にある実家へ数⽇間帰省をすることにした。それは、⼩学校から⼤学までを⼀緒に過ごしてきた幼なじみの野⼟⾹(笠島智)の新居へ⾏くためでもあった。野⼟⾹は⼤学の先輩だった直⼈(足立智充)と結婚して⼦供を出産し、実家近くに建てた新居に住んでいた。然しながらその家の様子は亜希の証言や台詞から語られるのみで、一向に映像化されない。刑事による供述調書を「これって何をしてるんですか?」と返した亜希の言葉のように、我々観客は今観ている映像そのものを疑い、物語の基本構造すらも疑って行く。

 夫が「暗号回線」と揶揄する秘密めいた衝動を亜希と野⼟⾹は共有する。それは幼馴染ゆえの親密さであり、双子のようなシンクロを見せるのだが、夫であり、大学の先輩だった直⼈には永遠にわかり得ない境界線とも言える。夫婦としてどんなに時を過ごしたとしても変えることが出来ぬ過去と、かつてどんなに通じ合ったとしても不可逆的な未来とが野⼟⾹を見つめる亜希と直⼈の心情を少しずつ引き裂いて行くのだが、映画は始まりと終わりのほんの数10分しか描いていない。それでは残りの130分あまりをどのような映像で繋いでいるのかと言えば、3人の役者がリハーサルでシナリオの本読みを何度も何度も繰り返すことで紡がれて行く。同じテキストは別の場所や違う並びで何度も何度も反復されて行くうち、そこに微妙な差異が生まれる。時にはシークエンスを何度も入れ替えながら、時に監督の声が聞こえたり、時には娘の自転車を運ぶ本番に限りなく近い映像が登場し、必然的に役者の声も熱を帯びる。滝廉太郎の『荒城の月』でさえも一度として同じ音量やトーンで歌われることはない。役者の身体から導き出したテキストを真に猟奇的な物語の空間を埋め合わせることで、メタフィクションにして向かう草野なつかの大胆な試みと奇妙な映像体験。
izu
3.3
簡易レビューです。

幼なじみの親友の娘を橋から川に突き落とした女。彼女は取り調べを受けている最中「私はもう裁かれています」と、意味深な発言をした…。

2時間半、延々と同じ話が繰り返される脅威の実験映画。ほぼ全てのシーンが同じ話(会話)でありながら、登場人物を違う視点から映しだす事により登場人物が何を思って、考えているのかが浮き彫りになる…。

キャラクターの朗読にあえて感情を持たせず淡々と読ませるという作り、最早狂気まで感じるほどに繰り返される会話に気が狂いそうになる内容なんだけど、こういう表現(映画)があるのは面白いと思う。

2時間半永遠と同じ会話を繰り返す実験映画!?と興味惹かれた人のみ観る価値ありだけど、あまりに実験的すぎるので人によっては大きな苦痛となりうる作品。

私はそんなにハマらなかった。

視聴 2024年12月6日
菩薩
3.5
なにぶん茨城県取手市の出身なもので「うおっ!龍ヶ崎やんけ!」とか「マジかっ!?竜鉄やんけ!」と変なところでテンションが上がってしまい本来の楽しみ方が出来たのかはまったくもって謎だが、気付いたらしっかり150分経っていたのできっと大丈夫だったのだろうと思いたい(?)。ちなみにだがこの「りゅうがさき」と言う記述にしても、市名を表すのは「龍ヶ崎」で鉄道名を表すのは「竜ヶ崎」と、同じ「王国」内であっても若干の差異がある、ってのはたぶん関係ないのだろうが…。ついでに言えば劇中で度々言及されていた荒れていた中学校(名誉の為名前は伏せる…)に関する逸話はあれおそらくマジで、加えて言えば(あくまで友人からの伝聞なので多少盛られている可能性はあるし俺の記憶違いもあるかもしれないが)やれ授業中に廊下を単車が疾走していたやら…給食室の食材がぶちまけられて全校で給食が中止になるやら…窓ガラスに関しても新しくはめたところでどうせすぐ割られるから途中から修繕を諦めたやら…色々エクストリームな伝説を聞いたことがあるので「あの〜中学校」との反応は残念ながら正しい。これを「映画」であるか無いかと判断する事自体がこの作品の企みにまんまと組み込まれている反応なのだろうし、この挑戦的な姿勢かつ長尺を素直に「面白い」とは正直言えないのだが、ヒリついた話の内容と言い興味を惹かれる事は確かである。反復の中で徐々に姿を表す王国の成立/侵入/崩壊に至る過程はとことん残酷で「形あるものはいつか壊れる」と当たり前の法則を痛感させられる、教育も家庭もこの国さえも。昨日観たとある映画は透明なお婆ちゃんが関係を維持・破壊するキーとなっていたが、こちらは姿を現さない子供がその役目を担っている。どうでもいいけどアキの元彼のセキ君と俺、同じ高校だわ。

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