ヴェネツィア時代の彼女の名前の作品情報・感想・評価・動画配信

ヴェネツィア時代の彼女の名前1976年製作の映画)

Son nom de Venise dans Calcutta désert

製作国:

上映時間:120分

4.0

あらすじ

『ヴェネツィア時代の彼女の名前』に投稿された感想・評価

ROHNO
4.5
土地に彷徨う記憶。見えてはいけないものが見えちゃってるのかと思ったよ。
あっちはまだ生きてる幽霊だったけど、こちらは完全に亡霊でしたわ。
すんごい不吉な緑色。
3.4
こういうことが何かの拍子に最も劇的になる。そういことだとしたら共感をおぼえます。

前作『インディア・ソング』にて使用された館の荒廃した様子の記録を綴った本作。
かつて華やかであった豪邸には、過去の煌びやかさの面影はなく、時の無常さに侵された廃墟と散乱した残骸のみが、残酷な時間の流…

>>続きを読む

全くの同尺をインディアソングの音声(音楽のみならずナレーションまで)を移植し頭から垂れ流す力業。デュラスは能。場の持つ記憶。朧げな前作のもの言わぬ影が立ち顕れては通り過ぎ、つまらない記録映像が何処か…

>>続きを読む

インディアソングに続けて視聴。
事前に話の概要を聞いていたのでそれほど戸惑わずに鑑賞できた。鑑賞していて「ゴースト」という印象を持った。インディアソングと違って誰も鏡に映らないからだ。
見た目よりも…

>>続きを読む
4.0

『インディア・ソング』のサウンドトラックを別の映像に組み合わせるだけでこうも違ってくるものなのか、『インディア~』のときは役者と美しい宮殿が存在しているので夢物語のような映画となっていたが廃墟(『イ…

>>続きを読む
pluvia
-

廃墟マニアも必見(?)

マルグリット・デュラスが自らの原作を映画化した『インディア・ソング』の続編とのことです。
人物は登場せず、声と廃墟を移動するカメラによって構成されています。

前作『インデ…

>>続きを読む
映像ではなく言葉で構築されたデュラスの表現。想像を働かせ、その世界の朗読にそっと耳を傾けている感じ。どちらが優れているかではなく、アケルマン『モントレー・ホテル』との対比と類比。
廃墟の映像に『インディアンソング』の音声を丸々流す、という無茶な作品。
まぁ面白くもないのだが、インディアンソングの男の叫び声が廃墟にこだましてるようでそこはまぁまぁか…
ラ・ジュテ式に撮ってあり、バックグラウンドとして見聞きするのは良いと思います。

あなたにおすすめの記事