マルグリット・デュラス76年作。
前作となった「インディアソング」の続編として制作された作品。「インディアソング」では耽美な映像の上に、全く関連性のない台詞やナレーションが紡がれた朗読劇であったが、…
マルグリット・デュラス監督による前作、1975年の映画『インディア・ソング』の音声を全面的に、同作で使用したパリ郊外の廃墟映像に差し替えた実験作品。
デュラス本人は、本作について、前作の忘却、破壊…
“私には『インディア・ソング』に破壊される、という試練を課す必要があった。”
書籍『デュラス、映画を語る』より引用。
本作は、前作『インディア・ソング』にて使用された館の荒廃した様子を記録した…
全くの同尺をインディアソングの音声(音楽のみならずナレーションまで)を移植し頭から垂れ流す力業。デュラスは能。場の持つ記憶。朧げな前作のもの言わぬ影が立ち顕れては通り過ぎ、つまらない記録映像が何処か…
>>続きを読む