つっつー

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティーのつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

怖っ…。色んな種類の恐怖が味わえるホラー映画だった。

メインの運命の日が近づいてくるスタッフ視点での恐怖感。インフラゼロのところからスタートする無理ゲー感はイベントのプロじゃなくても察する。テント宿泊体験レポとアドバイスしたキースをクビにしたのはマジで理解不能。狙ってバズを起こせるのは天才だけど、それ以外のところでは理解不能の行動が多すぎる。
この映画ではビリーが話してるシーンが少なすぎて、あの時こういうことを考えて動いていたとかの話がないから、先の見えない不安感がずっと付きまとってて、運命の日が近づいてくる恐怖感をスタッフと同じように味わえる。
何かやらかして、これ終わった後に説教があるって分かってる時の暗鬱な気分を思い出す。

参加者視点での恐怖感もあった。ホラー映画を観てる時に登場人物に抱く「そっち行ったら駄目!」って気持ち。
参加者はみんな出発時点では楽しそうだし、現地付いてからもある程度は楽しんで徐々に「あれ?何かおかしくない……?」ってなって、最終的に暴徒化するのは完全にパニックホラー映画の流れ。こんな綺麗な流れ現実に起こり得るんだね。
その後はキレた参加者から逃亡するスタッフ視点の恐怖感。詳しくは描かれないけど、レンタカーやボートで逃げたってことは結構やばかったんだろうな。

個人的に一番怖かったのはその後のビリーの人間性。
保釈中にすごい…。なんであんな元気そうに会話出来てるんだろう。怖い。
スタッフ達は傷を受けてトラウマになってそうだから同情の方が強いけど、最後にインタビュー受けてたやつは傷付いてもなくあまり反省もなく見える。こいつもかなりやばい。

fyre festivalがメディアに大々的に取り沙汰される詳らかな描写もあれば、更に恐怖感ある映画になってたんだろうな。
情報を漏らしてた魔女は一体誰だったんだろう…。

ドキュメンタリー映画制作にあたってhuluとnetflixが揉めたらしいけど、huluの方のfyre fraudも観てみたい。そしてamazonにはnetflix vs huluまで収録したfyre festival完全版を是非出してほしい。