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ロマンスドールのsingerのレビュー・感想・評価

ロマンスドール(2019年製作の映画)
3.6
タナダユキ×蒼井優。
というと、やっぱり「百万円と苦虫女」ですよ。
この作品、自分は結構好きで、去年に観返した際もやっぱりいいなぁと思ったので、
この2人がまた映画を作って欲しいなぁと思ってて、そのジャストタイミングで公開されたのが今作でした。

約11年振りのタナダユキ監督とと女優・蒼井優の競演。
やっぱり、とっても面白かったです。
もう、設定から興味津々だったし、ストーリー展開もサクサクとテンポが良く、
オマケに高橋一生ときたろうの可笑しな師弟関係がホント最高だったし、
台詞の間合いなんかも絶妙な感じで、どんどん気分が加速してくような楽しさがありましたね。
反面、ちょっと後半は湿っぽくなり過ぎて、前半と後半で色変わりしてしまっているように感じられてしまったのは、個人的にはあんまりでしたが、最後まで楽しく鑑賞出来たので、流石タナダユキだなぁと、改めて感じさせられました。

蒼井優はまぁ、当然のように良かったです。
もう、彼女に関してはいい監督が手掛けると、平均点以上のものは、余裕で出してくる感じですね。
加えて、高橋一生も朴訥な雰囲気で、蒼井優と共に、不器用ながら、紆余曲折の中で熟して行く夫婦を上手く演じていたと思いました。
後、ピエール瀧。
「やっぱりアンタは日本映画界に必要だ!」と、そう言いたくなるような存在感が光っていたなぁ。
きたろうも良かった。
居酒屋で娘との思い出を話すシーンが何とも言えない哀愁を感じさせられて、とても切なくて胸に込み上げるものがありました。

という事で、久々のタナダユキ×蒼井優(&ピエール瀧)を存分に楽しめたので、期待していた通りの作品だったと思いました。
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