ましゅー

ドミノ 復讐の咆哮のましゅーのレビュー・感想・評価

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
3.8
監督 ブライアン・デ・パルマ。
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私 個人的にはデ・パルマは、ある意味、完全な変化球でもなくド直球ともちょっと違うが、少しひねりを加えれば映画というものはこういう風にも面白くなるのだ、という事を教えてくれた、ちょっと悪ぶった近所の小粋なおじさんみたいな位置付けの人だと、勝手に思っています。
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「キャリー」「殺しのドレス」「ミッドナイトクロス」「スカーフェイス」「ボディ・ダブル」「アンタッチャブル」。

アンタッチャブルこそ王道中の王道の作品の一つとされていると思いますが、その他はいずれも一癖も二癖もある映画かと。いずれも面白いんですけどね。
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最後に彼の作品を観たのは「ミッション・インポッシブル」でしょうか。それもかなり王道路線だと思うのですが、もう24, 5年も前の作品なんですね…

(実はミッション・インポッシブルシリーズを初めて観たのは、ゴースト・プロトコルが上映されてしばらく経ってから。なので実際は8, 9年前という事になります。)
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当時は仕事がむちゃくちゃ忙しすぎて月に1, 2回映画館に行ければいい方だったので、もっぱら映画は家でDVD等で観る事が多かったのですが さほど数もこなせず、2000年の「ミッション・トゥ・マーズ」を境にハリウッドから去る事になった彼の作品は、他の新進の監督作品にその場(私自身が家ででも観ること)を押され、すっかり観ることも評判を聞くこともほぼ失くなっていきました。
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しかしながらここに来て、先日の @tmy_224 さんの投稿

そしていつものカルト映画好きな会社の後輩(ロメロゾンビが好きだったり、ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団の裏ルートDVDを持っていたり、バーフバリを激推ししていたのも彼w)の「ましゅーさん、観ました?デ・パルマの新作」との話に後を押され

(あ、会社ではもちろん本名で呼ばれてますよ😂❗)
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居ても立ってもいられなくなり、火曜の就業後、定時でさっさと会社を引き上げ、新宿まで最新作を観に行ってきたのでありますよ‼️
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さぁここまでで全く今回の作品そのものに触れていませんね。はい。

正直内容は、どうでも良くはないんですが、どっちかと言えばどうでもいいです。(だからどっちやねん🤣🤣🤣)
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これぞデ・パルマ❗とも言うべき映像テクニックが健在であることが確認できただけでも、私は嬉しいのです…😭
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【分割画面(スプリット・スクリーン)】現代風に、銃に付けた2つの小型カメラの映像を、撃ち手と撃たれる側の両方をモニター一画面に映し出す、実際に劇中で行われている状況として見せる、新たな技に昇華してましたね。(画像6枚目の一部)
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【スローモーション】ラスト間際のドローンでの自爆テロ(未遂)撮影シーン。サスペンスフルでしたね❗(画像8枚目)
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極めつけは序盤。
主人公クリスチャンの長年の相棒ラースが携帯電話をしながらよそ見をしている様と、手錠をかけられつつも不穏な動作をする殺人犯のどアップとのツーショット。(画像4枚目)

くぅぅぅぅぅ~~~っ‼️‼️‼️
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もうここから既に私の心は鷲掴みにされているので

その後の屋根から滑り落ちそうになり雨どいにぶら下がる場面がヒッチコックのめまいの丸パクリであろうが、登場人物のほぼいずれもがどこかクズであろうが、トンマで間抜けな行動をとろうが、上映時間が短くて観やすい反面「え?え?ここで終わるの?」といくつもの疑問が回収されない状態でエンドロールが出ようが

堪能すべきは紛れもないデ・パルマ印の映像と、予測不能なサスペンス。

しかるに私は、かなり満足感に満ちた後味を胸に、劇場を後に出来たのでありました😌
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万人にはオススメ出来ませんが、少しでもデ・パルマに興味が出たならば、後日レンタルや配信等でチェックしてみてもいいかもですよ😉
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(一応😂概要。公式HPより抜粋)
デンマーク・コペンハーゲンで起こった殺人事件。やがてそれは、警察、CIA、ISISが複雑に絡む巨大な国際テロへと変貌していく…
巨匠ブライアン・デ・パルマ監督が8年振りに世界に放つ、予測不能のノンストップ・サスペンス❗
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