ケイスケ

魔女がいっぱいのケイスケのレビュー・感想・評価

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)
3.0
ファミリー向けダークコメディとして評価したいのだがアカン…これシンプルに面白くない…。一応、アン・ハサウェイの狂った素晴らしい演技に加点しました😥

1960年代。ある豪華なホテルに若くおしゃれな女性たちがやって来る。彼女たちは、美しく邪悪な大魔女“グランド・ウィッチ”と世界中に潜む魔女たちだった。魔女は普段は人間として生活し、魔女だと気づいた人間を魔法で動物にしていた。大魔女は魔女たちを集め、ある邪悪な計画を実行しようとする。しかし一人の少年がその計画を知ってしまう。

『チャーリーとチョコレート工場』で知られるロアルド・ダールの児童文学が原作。読んだことは無いんだけど表紙の絵が怖いのを覚えてる。アン・ハサウェイが演じているのでどれだけ美しい魔女かと思いきや…うわ、やっべキモッ😥ハゲとるやないか!

面白いところもあります。少年とおばあちゃんが心を通わせる丁寧な描写や、ネズミに変えられたあとのネズミ視点のアクションシーンも良かった。魔女の集会でみんなカツラを取る画も面白いし、何より大魔女のアン・ハサウェイの振り切った演技が素晴らしい。これ吹替だと朴璐美さんがエゲツない巻き舌してて面白かった。魔女たちから喝采を浴びて「うるせぇ!」って言うの好き。猫ひろしかな?

あれ?じゃあ面白いんじゃん?って思いそうですが、とにかくホテルに着いてからのテンポが悪い。あと台詞回しが何か変じゃない?所々でオクタヴィア・スペンサーのおばあちゃんの台詞に「ん?🤔」ってなった。それと大魔女がマジで期待外れ。最初に魔女を殺したビームのやつ使えや。閉じ込められたあと汚い言葉連発してイキりちらすのが最高に小物。

好みが分かれそうですがラストは割と好き。普通こういう話って戦隊ヒーローみたいに敵を倒したら呪いは解けそうですがネズミのままなのが良い。んで子供たちを扇動して「よっしゃテメーら!世界中の魔女共をネズミに変えてやれや!オラ行けぇ!」ってのが逆に怖い笑。それ見てニッコリ微笑むおばあちゃんも何か怖い🤭笑。

あと魔女の指が3本なので「欠指症」を連想させるため、身体障害者や国際パラリンピック委員会などから批判を受けたみたいですね。日本でも口裂け女が口唇口蓋裂を連想させると『学校の怪談』の話が放送されなかったことがありましたね。でもすぐさまそのような意図が無いことを伝えてフォローしたワーナーの対応はさすが。もうちょっと面白くなりそうでしたが、撮影も大変だったのかな。惜しい作品でした。