このレビューはネタバレを含みます
レース界、60年代、アメリカ、と来れば漢くさい映画なんだろうな、と勝手にイメージしてたけどいい意味で裏切られた。
名前のある女性なんてマイルズの奥さんくらいで、ほとんどがスーツ姿のおっさんと作業着姿のおっさんの画が続くのに、スマートで汗くさくない。だから非常に観やすい。フォードvsフェラーリといっても、描かれているのはフォードのレースカー開発譚、というか資本と才能の戦いであって、シェルビーとマイルズの友情が肝。持つ者たちだけが分かり合える、みたいなのやっぱり好きだなぁ。
あっけなく散ったマイルズは、でも、最後の刹那幸せだったろうな、と胸が熱くなった。
今年ベスト10入りそうな予感。