伏見の剛力

フォードvsフェラーリの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.0
いやもうなにゆってるかわかりませんよ。
横文字で車の部品やら社名?ブランド名?とかなんやらと出てきますが私はベンツやフェラーリくらいしかわかりませんよ。

そりゃ私だって漢ですからフェラーリやポルシェやベンツやアイアンマン2でトニーが乗ってたスポーツカーや007の車など欲しいですけども成功者の証としか考えてなく知識や愛などこれっぽっちもございません。

ですが評価の高い映画でありマットデイモンとクリスチャンベイルとワンダー君は太陽の将来絶対美男子になるであろう男の子が出演しているので車の知識なんぞ糞食らえスタンスなのです。

フォードという言葉もこの映画のタイトルで知ったほどですからそんな私に作風が多少壊れてもいいのでクリスチャンベイルとマットデイモンの代わりに第四の壁を使って高級車に乗ったデカプリオが
「ハァイ!ちんぷんかんぷんなそこの君!車のことなら任せてくれ。今から俺とモデル級の妻が説明するから安心してくれ。」

助手席で頭を上下しているマーゴットロビーが
「ホォロォシィクネ ジュポジュポ」
といった具合で説明して頂きたかったですね。

そんな願望を抱えながらも話が進むにつれ
重鎮感を醸し出すも意外な一面を見せるフォード社長やシンプルにしばきたくなる副社長、その2人よりも先見の明がある部下、何言ってるかわからないフェラーリ社長、ケンマイルズのことを誰よりも理解しているノリのいい奥さんなど魅力的な登場人物達のお陰か車の知識なんぞどうでもよくなりました。

中でも極めつけはクリスチャンベイルです。
ケンマイルズのことは全く知らなかったのですが彼を演じている時のクリスチャンベイルの明るいこと明るいこと。
クリスチャンベイルの作品は全部は観ていないのですがこんなに明るいクリスチャンベイルは今まで観たことがありません。
本編でも「ハッピーハッピーハッピ~!」
と陽気に歌ってましたからね。
ワイスピのタイリースギブソンのような運転中に独り言がひどい役も自然とこなしていたので新鮮でした。

マットデイモンはマットデイモンでした。

車に詳しくない私としては雨とかエンジンを後ろか上につけるとか軽量化とかブレーキが利かないとか重量化とか最高の車は金では買えないが最高のドライバーは金で買えるなどもうあれか競馬と一緒だろ!と適当に解釈しました。

スターウォーズファントムメナスのアナキンがなんちゃらレースで乗ってた乗り物ありますよね、あれに詳しくなくても当時楽しめましたからフォードVSフェラーリもそんなもんですよ。

IMAXで観ましたが私の感覚からしましてエンドゲームやスパイダーバース以上にIMAXで観る価値があるのではないでしょうか。
ヘリコプターや車のエンジン音が心臓に悪いのはさることながら実際にドライバーの股の上に乗っかっているかのような投入感でコースを爆走しているカーレースシーンはいつの間にか自分が事故るのではと錯覚するほどでした。

どこまでが脚色かは知りませんが副社長とマットデイモンありゃ人間として厄介なところがありますが実際に副社長のような人間はいますからね。
気を引き締めて生きていきたいものです。
伏見の剛力

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