モクゾー

ゴーストランドの惨劇のモクゾーのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

●構成に妙味のある、傑作ホラー


お勧めされたのをきっかけに鑑賞。
中々の傑作、良い拾い物であった。


田舎に越してきた母と娘二人、引っ越してきたのは不気味な人形などが多くある家で…

…というありがちなイントロからの展開が早い早い笑 不気味な二人組が家に侵入してきて、いきなり派手なアクションが始まると、なるほど、これは拷問系のスプラッターになるのかなぁ…やだなぁ…なんて思っていたが、ここからプロットが"捻られる"。

子供の頃に体験した家での恐ろしい体験と並行して、被害者の娘の一人が大人になってホラー作家になった現在の時系列が並行して進んでいく…
どうやってストーリーが交錯していくのだろうかと思ってみていくのだが、この落とし所が非常に腑に落ちる。

現在の時系列の方では時折、あれ?と思うような変なディティールや違和感がある。これらがきちんと伏線として機能していて、まさに膝ポン。そういうことだったのか!となる。

ホラーは後半どうしてもアクションになっていく物だが、それに至るまでに幾つかの大きな"捻り"があるため、興味がきちんと持続していく。

あまりホラーは見ないのだが、多くのオマージュにも富んだ作品らしく、そういった楽しみ方もできたら、より面白いのだろう。

見初めてから最初の展開の忙しなさ、
大人になってからのディティールの違和感…B級映画のクオリティか?と侮るなかれ、一見の価値のある映画であった。
(あと、どうでも良いが、
子供のベスを演じるエミリアジョーンズが可愛い…ここもみる価値あり笑)


非常に怖いと思ったが、それよりも楽しめたという読後感の方が強い…
ホラー苦手な方は是非、誰かと一緒に謎解き気分でどうぞ。
ホラーかくあるべきというデートムービーにも向いているかと思います。