このレビューはネタバレを含みます
ハッピーがたくさん詰まってる。
敵や悪のいない、優しい世界の優しいお話だった。
主人公の欲しいと思ってた物を手に入れたら、本当に欲しいものは別にあった感、すごくありきたりで良い。
側から見てるとどこが良いのかピンと来ない主人公の事をずっと好きでいてくれる幼馴染のヒロイン、すごくありきたりで良い。
たいていのライブ会場に現れて応援してくれる地元の友達も、
見てる分にはめちゃくちゃ笑えるけど、実際周りにいたらウザすぎる付き人も、
分かりやすいほどに金にガメつくて商品のプライベートには興味ないとか言っちゃうマネージャーも、
口先では応援してるとか言ってるけど全然息子の事信じてない両親も、
みんなみんな、ありきたりなステレオタイプでとても良い。
おばさんが主人公の映画を観たい。
おばさん、熱狂的なジョンレノンファンだったんじゃないの。
で、なんか急に時間軸とか世界線とかイジれるようになっちゃったんじゃないの。
どうしてもジョンに生きてて欲しくて、何度も何度も違う世界を創り出すけど、
ジョンが生きてるとビートルズは消えてしまって、
ビートルズを残そうとするとジョンが死んでしまって。
全然うまくいかないけど、なんか毎回付き合ってくれちゃうロシア人と出会ったりして、
何度目かの挑戦で諦めてやり直そうとしてた時に現れた救世主がジャックで、だからおばさん喜んでんじゃないの。
そら、おじさんとおばさん、最後あんな嬉しそうに踊るわ。
ジョンも生きてる、ビートルズの曲もある(しかも無料配信)って、おばさんが創りたかった理想の世界じゃん。
みたいな映画、地味だろうけど、面白そう。