26分。短いけれど、インドの生理事情の現実を教えてくれて、それでいて爽やかな読後感の良質なドキュメンタリーでした。
インドの美しい民族衣装に身を包んだ少女たちが生理について恥ずかしくて話せず、ニヤニヤしたり、照れている顔がとても印象的。
布をあてて、こっそり夜に捨てているとか、男性に囲まれている学校で経血の処置が大変で中退してしまったとか、生理中は寺院にも入ることができないし、「祈っても届かない」と年長者から言われているとか、びっくりするようなことばかり。男性たちも「女性特有の病気でしょ」と平気で言う。
でも一方で、日本もこうだったんだろうなと思うし、まだこういう考えの残り香みたいなものがあるからこそ、女性として苦労する点があるのだろうなと思うと、決して他人事ではない。
ナプキンを作る機械がやってきたある町。
そこには女性たちに雇用も生まれる。その中の一人、警察に入りたいと話す少女の夢が美しくて。
「女性がいなければ何もできない。私たちは宇宙の創造主」その言葉に重ねられたインド人女性の日々の営みを映す映像が、衣装や光の美しさもあり、パワフルで美しくて、心にグッときた。
音楽も良かったなぁ。
