馮美梅

マウトハウゼンの写真家の馮美梅のレビュー・感想・評価

マウトハウゼンの写真家(2018年製作の映画)
3.0
第二次世界大戦時にいくつか作られた捕虜収容所の1つ「マウトハウゼン強制収容所」で偶然カメラマン助手として労働していたスペイン人が、後々おことを考えて、なんとかこの悲惨な事を残そうと奮闘する物語。

カポ(囚人看守)のおっさんはどこでもやはりとんでもない輩だ。
大変な境遇の中、捕虜同士が何とか1枚でも多くのネガを残すために頑張る姿や、良い雇い主さんに引き受けられてネガを守った子供もいるし、主人公も死ぬ一歩手前まで追い詰められながらも、運よくアメリカ軍が来て助かることに。もう、ハラハラした。

色んな人の手に渡ったネガが回収されていくシーンはホッとしたし(逆に助からなかった人もいる)、こういう人たちのおかげで、ナチスの行った蛮行を現代を生きる私たちにも伝えられ知ることができることは本当に凄いことだなと。

これもまた数多いた捕虜収容所にいた人たちのサバイブの物語なのです。
写真の再現度がすごかった。
馮美梅

馮美梅