さっこ

HiGH&LOW THE WORSTのさっこのレビュー・感想・評価

HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)
4.1



初めてHiGH&LOWシリーズを見た。

このシリーズになんの知識もない自分が理解できるか不安だったが、すっっごいおもしろかった。

クライマックスなんて戦国時代の合戦みたいで、難攻不落の城に攻め入るみたいだった。
アクションがすごくてスペクタクル!
興奮した。

そしてカッコよくておもしろいキャラが必要以上にたくさん出てくる。
特にそこがすごい。



「カードゲーム型」の物語について。
昔、評論家の宇野常寛が「ゼロ年代の想像力」という著作で、
「90年代までは少年ジャンプに代表される「トーナメント型」の物語が主流だった。
2000年代は「カードゲーム型」の物語に取って代わった」
みたいなことを言っていた。

そして「カードゲーム型」の物語の例として、「バトルロワイヤル」「グラップラー刃牙」それから「AKB48」などを挙げていたと思う。
(※宇野常寛は挙げてないが、まさに本作でコラボしている「ワースト」も「カードゲーム型」だ。ちなみに古典だが「三国志」もそうだと思う)



「AKB48」のドラマで「マジすか学園」という作品がある(映画「クローズ・ゼロ」のパロディでもある)

【あらすじ】
ヤンキー女子高の馬路須加学園にメガネをかけた転校生、前田敦子(役名同じ)。
普段は休み時間に看護関係の本を読み大人しいが、「マジ」というワードに反応してメガネを外すと豹変し喧嘩になる。
そうなるとめちゃくちゃ強く、馬路須加学園のヤンキーを次々倒して、学園をシメているラッパッパというグループの四天王らを倒し、ついにトップの大島優子と戦う。


ストーリーはとてもベタで、それこそトーナメント形式のストーリー展開である。
しかし、それをAKB48のメンバーが演じると話は変わる。

メンバーの誰がどういう役を演じるか、というのはまさに「カードゲーム型」のおもしろさなのだ。
これを普通の若手俳優にやらせても、演技はうまいかもしれないが、このおもしろさは生まれない。



で、まさにHiGH&LOWのおもしろさは「カードゲーム型」なものである。
普通、映画やドラマのキャラクターというのはなるべく少人数に絞るのが基本だ。
しかし必要以上にキャラクターが登場するのが「カードゲーム型」物語の特徴だろう。
そしてファンは推しキャラクターをもち、キャラ同士の関係性を楽しんだりするのだ。
だからLDHの人たちを知っていればさらにおもしろくなるはずだ。


おもしろいという噂は聞いていたが、これはハマるわ😅
個人的には村山さんと轟が気に入った。

興味はあるけど見ようか迷ってるって方もいると思いますが、この作品からでもぜんぜん理解できるし楽しめます。
これはストレートにオススメです♪( ´▽`)
さっこ

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