さっこ

アウシュヴィッツの生還者のさっこのレビュー・感想・評価

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)
4.1
⚠️フィルマのあらすじネタバレしてるから見ちゃダメ❌





🥊
アウシュヴィッツ・サバイバーの通り名を持つプロボクサー、ハリーハフトの話。実話。

新聞記者のセリフ「フィクションのように善と悪が簡単には分けられないのが実話の素晴らしいところだ」



🥊
この映画で興味深かったのは、十字架(罪)を背負った人間がその後をどう生きるのか?ということだった。

プロボクサー、真っ白な灰となり、引退した後も人生は続く。PTSDも延々続く。

PTSDは告白することが有効である。第三者に悩みを語ることによって問題が整理される。
妻はハフトに「あなたがアウシュヴィッツで体験したことを息子に聞かせてあげて」と言う。


🥊
映画でどうするかは置いておいて、史実としてはハフトさんは80歳になってから息子に語ったらしい(息子はその話を出版→それが原作)。
80歳のおじいさんになっても罪の意識に苦しんだんだろう(映画より実際の方がもっと酷いこともしていたらしいので)。かなり辛い人生だったと思う。すごく同情する。

物語の佳境では意外なことが起きる。
そしてラストはもう涙が止まらなかった。
あまり評判良くないみたいだが、自分はすごい感動した🥲





映画レビュ-終

















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ここから怖い話👻
映画に関係ないし長いので好きな方だけ読んでください👍

今回は二つのお話です。







①【足尾銅山にいた女】



これは友人のKにもう20年以上前に聞いた話である。



🚗
Kは当時栃木県にある大学の学生だった。
大学の友達があるとき彼女と一緒にドライブデートをすることになった。
栃木県にある滝と、それから足尾銅山に行った。

この足尾銅山の観光施設というのは、往年の採掘坑を再現しており、坑夫の人形が動いたりするのだが、けっこう不気味である(Youtubeで見られる)。心霊スポットとしても有名らしい。


🚗
さて、Kの友人カズヒコさんと彼女のサトミさんは足尾銅山の施設の閉館間際にでた。
そのため駐車場はうっすら暗くなっていた。
駐車場には車はほとんどない。
車に乗り、どこかで何か食べて帰ろうなどと話しながら車を発進させ、駐車場出口に向かった。
すると突然、すぐ前方に女性の人影が。
急ブレーキを踏むも近すぎるから間に合わない。
轢いた!

…轢いてしまった。しかし、人を轢いた感触はなかった。ぶつかった音や衝撃がない。
無言でカズヒコさんとサトミさんは顔を見合わせた。
どういうことだろう?恐る恐るカズヒコさんは車を降りて確認してみた。
あれ?あれあれ?
ない!人がいない。
良かった!轢いてなかったみたい。
しかし、ではあの女の人はどこに消えてしまったのか。
確かに車の目の前に女の人がいた。そして急ブレーキを踏んだが間に合わなかった。
でも轢いてなかった。
一体どういうことなんだろう。

女の人で髪は肩くらいまでの長さでシャツとズボンを履いていた。ごく普通の若い女性だった。

🚗
何だか気持ち悪くて、このあとのご飯のことなども話さずに家路を急いだ。
すると携帯に着信があった。

大学の友人からだった。この後、友達数人で友人宅で飲むんだけどお前もどうか?というお誘いだった。
なんだかこのまま帰るのも怖かったので、彼女と2人で友人宅に行くことにした。


🚗
友人宅にて、数名の男女で飲んでいると、今日は2人はどこに行ったのか聞かれた。
滝と足尾銅山に行った、と言うと、あそこは心霊スポットだ、と言われ、人形が動いただの幽霊が出ただのと言った怖い話になった。

「実は…自分たちも足尾銅山で変なものを見たんだよね」カズヒコさんは先ほどの体験談を語り始めた。
「薄暗い駐車場から出ようと思ったら…」
その時、隣のサトミさんが「キャー!」と悲鳴をあげて顔を伏せた。
皆が騒然となり、どうしたの?と聞いても答えない。
十数分たち、やっと少し落ち着いたのか口を開いた。
「今そこに、すぐ前のところに、さっき車で轢いた女の人がいた…」

髪が肩くらいでシャツとズボン姿の女がすぐ前のテーブルの後ろにいたらしい。
顔を伏せて、しばらくして再度見てみたらすでに消えていた…と言うことだった。









②【林間学校にいた女】


これは接客業をしている30代女性ミズキさんの話である。

何か怖い体験談はないか?と聞くと
「集団パニックになった話ならある」と言った。

⛰️
こちらも20年ほど前、ミズキさんが小学5年生のとき、林間学校に行ったらしい。
そこでは夜は数人の生徒が一つのロッジで寝ることになっていた。
ミズキさんのロッジも十人近い女子で色々おしゃべりして、そろそろ電気を消そうか、と言うことになった。
電気を消すと1人の女子がキャー!と叫び声をあげた。
どうしたどうした??
と慌ててもう一度電気をつけた。(紐を引っ張るタイプの電灯だと言ってた気がする…)


⛰️
悲鳴をあげた女子は
「かけ布団をかぶろうとしたら、掛け布団の中から手がぬうっと出てきた…」と言う。
掛け布団から、手…。

すでに怖い雰囲気になっていたのがさらに怖くなってしまう。
すると別の女子がまた叫び声をあげた。
今度はどうしたの?
みんなの寝てる真ん中あたりを指差し
「今そこに女の人がいた!」と言った。
大人の女の人が体育座りして、顔は見えなかったけど、そこにいたの…。
いま見てみたらもう消えてしまった。…だけど、確かに女の人を見たの!


⛰️
十人ほどの女子たちはもう完全に恐怖に陥ってしまった。
声をあげて泣くものが何人もいた。
ロッジの中はパニック状態になってしまった。

するとそこにタイミングよく見回りの先生が来てくれた。
そこで経緯を話して、みんなが眠るまで先生がロッジ内で見守ってくれることとなった。
それで安心して皆んな眠ることができたらしい。


どちらも20年前に起こった、消える女の話だった。



※これが、どちらも赤い服を着ていたとか共通項があったらかなり面白いが、服装などの幽霊のデティールは書いた以上のことは不明。
また片方は足尾銅山=栃木県の話で、もう片方のミズキさんは静岡県浜松市の人なので場所も違う。
おそらく別人、別幽霊だと思われる🤔
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