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ミッドサマーのmurabonのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスター監督が贈る世界の不思議な儀式シリーズ第2弾、こんなウルルン滞在記は嫌だ。

グロいシーンもあれば、おっぱいもモザイクもある大サービスな映画です。せっかくお金を払って映画館に来たんだからテレビで観れないものを観せて欲しいという欲求にしっかりと応えてくれます。

内容は本命デートでは絶対にオススメできないホラー映画のような何か。監督はそもそもホラー映画ではなく恋愛映画だと仰っているようです。

紙芝居が始まるかのようなオープニング。シリアスな展開、トリッキーなカメラワークに引き込まれます。今回の旅の目的地である村?に着いてからしばらくはのんびりした映像が続き寝不足にはきついかと思いましたが、村人の飛び降りシーンから景気がよくなっていきます。その後は、のんびりした村のシーン、グロ、主役のムチムチ系女優フローレンス・ピューの二の腕・太もも・おっぱいが程よく挟み込まれ目が離せなくなります。

前半は何が起こるか分からず緊張感のあるホラーとして成立していますが、後半からは「笑ってはいけない白夜の村」と化し、シュールな映像が連続します。

あんな可愛い子と◯◯◯するのに薬とかいらないだろと思いましたが、あのシチュエーションはキツい。今作一番の爆笑ポイント。あんな光景をいきなり見たら、そりゃ彼女のダニーも泣きたくなります。彼氏本人もシラフだったら泣いてるでしょう。

よく考えると現在公開中のJホラー「犬鳴村」も、ホラーと見せかけて後半はシュールという本作の構成に近いような気もしてきます。飛び降りシーンが衝撃的なのも偶然ながら一致していますね。本作は白夜の村がメインであり犬鳴村とは対称的に基本的に晴天の中進んでいくわけですが、暗くなくてもしっかり不気味。
上映後の観客のポカーン感も近いものがありましたね。近くにいたカップルの気まずい雰囲気はある意味ホラー。一人で観て良かった。

当初想定していた物と全く違うものを観せられる本作。辛い時期って誰かに共感して欲しいのは全世界共通。ハマる人には危険な作品かもしれません。
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