このレビューはネタバレを含みます
周りで俄に流行りだしたのでとりあえず通常版を見に行ってみたが、こりゃまたとんでもない異形な映画…
あまり体感したことない不穏さにちょっと体調悪くなりそうでしたが、私はこの手の映画は大変好みです
カルトなコミューンでのお話なのだが、白夜の北欧を舞台にとにかく視覚的に明るいままで、衣装も白が基調なので、狂気じみているのになにか健全なことのように進んでいるように見えてしまいますね
一見狂気じみたルールだらけだなぁと思う一方で、これもまた彼らにとっては理由がある世界なのだよなーと考えてしまいます 教養課程の文化人類学だったっけか
劇中の世界観の作り込み方が傍から見てても半端じゃない なんかホーリー・マウンテンを思い出したぞ それぞれの儀式の意味とか色んなシンボルの指す意味とかが気になって仕方ない 壁画に描かれた内容とか相当色んな事が含意されてそうなのだが
狂気がひっくり返って笑える箇所もあり、セックスシーンは流石に耐えられずに笑ってしまった 何だよあの輪唱と謎の産婆みたいなやつ…
こんだけカオティックな描写満載でありつつも、「非常に不安定で周りの人達ともうまく行っていない主人公がカルトに迎え入れられ、欲しかった支えを手に入れた」という筋の映画でもあるのだよな そう考えるとこれはハッピーエンド?なのか?
見終わった今、ディレクターズ・カット見ときゃよかったかな…ってちょっと思ってます