三郎丸

TENET テネットの三郎丸のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.1
【恐るべしデンゼル・ワシントンの血】

理解できない!というウワサの本作品。
難解な部分は
エントロピー(状態量)
時間の概念
等の話が出てくることなど…
ただし、物語の主題は別なので作品自体を理解する上ではそこまで気にしないで観るのが正解ですかね…?
って言うか、本作品をすべてをきっちり理解しようとすると矛盾が生じている場面もあるので、余計難解になると感じる。

ノーラン監督のお馴染みCGに頼らない見応え抜群のアクションシーン!これを難しく捉えるのはもったいないし、アクションシーンだけでも
【鑑賞して良かった】
と思わせるだけの力があったと思います。
個々の人物描写も説得力があり、よくもこういう作品ができたもんだと感心するしかないです。

【ジョン・デヴィッド・ワシントン】
・名もなき主人公のとりあえずは信念を貫く姿勢を持つ熱量のある主人公を熱演!
・本作品をどこぞの紹介記事でノーラン監督が【無名の俳優を主人公に据えた】とのことであったが、しっかり芝居が上手い…!オヤジ(デンゼル)と一緒!

【ロバート・パティンソン】
・個人的に本作品のMVP!
世界、友の命を救うために自らの命を顧みず行動する男。か…カッコいい!(優男に見えるが、心はサムライなところがギャップですかね)
脇を固める俳優が魅力的な作品は個人的には何回も観てしまう。
【ジャンゴのクリストフ・ヴァルツなんかもキャラクターこみで大好物です!】
終盤の主人公との会話は何回もおかわり予定。
・この作品の直近でバットマンを演じることは、監督も知っていただろうし色々思う部分あったのでは?とは思いますが、大事なのはそれでも彼を本作の重要な役に起用したということだと思います。

初見の鑑賞者には作品内にクエスチョンマークが付く部分があるのは否めないために減点しましたが、それでも見応え抜群。
言いたいのは、やはりノーラン監督は改めてスゲー…
三郎丸

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