さとり

パラサイト 半地下の家族のさとりのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

事前情報としては家庭教師の話って思ってて、これの何がそんなにすごい話になるのかと思いつつ、鑑賞開始。

まず、パラサイトの「パ」がグルグル蚊取り線香みたいになってるのが気になる。。

前半は、やっぱり家庭教師の話で特技の一つくらい持っておこう。って気持ちになる。あと、正装も一つくらいは必要だな。とか。
あとは、ダヘが可愛い!!とか。

中盤は、「韓国から未来への現状報告」と捉えた。映画はどんどん古いものとなっていくと考えた時、その時私達を脅かしていたのはこれらでしたよ。という現状報告。
豪雨災害や、某国のミサイル発射騒ぎ、それに備えた地下室の存在、結核という名の感染症、試される試験対策力…。

そのうちに、恐ろしい地下室の存在が明らかになる。そこからはもはや、ホラー映画を見ているよう。怖い怖い怖い。元家政婦の旦那の存在とか、その人たちの振る舞いやら。
でも、一番怖いのは、半地下の人たちの臭いを卑下する言葉だな。本当にグサってくる。
これまで半地下で暮らしてきて、散々馬鹿にされたりしたことはあったかもしれない。けれど、自分を捨てたはずの就職先でさえも、消す事のできない臭い。それについて心ない言葉を聞くハメになり、同じ場所で彼らの夜の声を聞くことになるという地獄。絶対忘れないんだろうな。

そして、パラサイトの「パ」のグルグル。あれは、やっぱりあの家の地下室を表しているのでしょうか…。

私としては、1917よりも圧倒的な映像体験ができたと思ってます。
あと、モールス信号は不滅だなと思いました。
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