すいか

るろうに剣心 最終章 The Finalのすいかのレビュー・感想・評価

4.0
遂にファイナル!
今回の敵は、剣心が過去に自らの手で殺した妻・巴の弟、雪代縁。剣心=抜刀斎への復讐のために、実に14年もの間準備を進めてきた男である。中国マフィアのボスでもある縁は、武器の密輸などを通じて日本に入り込み、自分の人生を狂わせた剣心や、明治新政府への「人誅」を開始。それは、剣心の大切な仲間たち、なんの罪もない民間人をも巻き込む大きな事件となっていく…
剣心が人斬りとしての過去から目を背けず、葛藤しながらも前を向いて、人を殺さないことを誓って新しい時代を生きる姿勢は、初回作からずっとブレていない。本作では、そうやって生きてきた剣心の姿に心を動かされ、自らも変わろうとするかつて敵だった者も登場する。胸が熱くなった。

内容は想像以上にダークで重めであったが、佐藤健と新田真剣佑を中心とした大迫力のアクションパートと、シリアスなドラマパートのバランスがよく、あっという間の140分だった。

物語は剣心の過去に遡る形で、次回作へと続く。最後に明かされる「はじまり」のエピソードとは、一体どんなものなのだろうか。楽しみである。
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