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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のalmosteverydayのレビュー・感想・評価

4.0

この長い長いタイトルだけでもそれと分かる情報量の多さ、カラーとモノクロの印象的な使い分け、映像と静止画とアニメーションをパズルの如く精緻かつ巧みに組み合わせるテクニック、とんでもなく豪華なキャスティング。ウェス・アンダーソン監督作をスクリーンで観るのは今日が初めてだったんですけど、それはまるで飛び出す絵本をすぐ目の前で手を替え品を替えめくり続けられるかのような2時間でした。すごい。すごい。全部がすごい。フランス文化に造詣が深ければより隅々まで物語を楽しめそうだけど、わたしみたいに頭空っぽのまま臨んでもはちゃめちゃに楽しくて美しくてうっとりさせられ通しでした。まさに眼福。

それにしてもですよ。シアーシャ・ローナンのこんなにも贅沢な無駄遣い(もちろん褒めてます)ってある?信じられないよ。ふつうに叫びそうになりましたもの、「えー?そこ?マジで?」って。
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