公開当時いろいろあって見逃したのちにレンタル(だったかな)で観て「いつかスクリーンで観たいやつ〜!」と熱望してた大好きな作品、10年越しで念願叶ってたいへん嬉しいです。
そもそもの設定が飛び道具的なアレだもんで突っ込みどころは多々あるのだけど、若さゆえの自信のなさに端を発する弱さや頼りなさやエゴをたんまり振りまきながらも挫折や敵対や恨みつらみとは離れたところで少しずつゆっくりと人生のままならなさに折り合いをつけていく成長物語ってとこがやっぱめちゃ良い。パパと息子の間だけの共犯関係とも呼べる秘密を、ほんの僅かな一時とは言え妹を救うべく明かしてみせるところも泣かせる。ってかそもそも、家主の窮地を救ったばっかりに惚れた女の連絡先を失うというお人よしぶりからしてもう堪りません。ティムもメアリーも顔の造形それ以上に輝く笑顔が愛らしすぎて、おふたりの仲睦まじさに見入ってるだけでも脳にα波が満ちてきそうです。たまらん。