【タイトルにちゃんと騙される】
三池崇史監督ってことで薄々勘づく
あまづっぱい【初恋】というタイトル。
初恋に怨みでもあるのか、それを踏んづけるように、しっかり血と汗にまみれたバイオレンスに満ち満ちた作品。
お話は、
ボクサーとしての将来を嘱望されながら、脳腫瘍で余命宣告をされた
葛城レオ（窪田正孝）
親の借金のカタに売春婦にされ、挙げ句更にはヤク中になってしまった少女
モニカ（小西桜子）
と出会うことでお話がトンでもな方向に舵を切る。
主人公２人がヤクザと中国マフィアの抗争に巻き込まれ、更に悪徳警官、潜入お巡りさんまで加わり
お祭り状態に…
この作品のキモは
【人物相関】の複雑さ。
仲間なのかナンなのか？
しかし話が進むにつれどうでもよくなってくるという…観ていただければわかります！
出演俳優
ベッキー
・演技はうまくないが、なっちゃいない部分を補う本人が隠し持っている狂気な部分が滲み出たなと…
「プライベートな闇の部分が功を奏したのか！」
と思わず突っ込んでしまうほど印象的。
染谷将太
・決して強くない最強が出ましたよ！
「あー、とぼけたハズレキャラかよ」
からの、まさかの不死身宣言！これは彼がやるから成立します。相変わらずやってのけますねー！素晴らしい。
内野聖陽
・ひたすら渋くカッコいい。
・こんなメチャクチャな作品で、
【男の美学】
を感じると誰が思いますか！？
繰返される暴力描写の中に
主人公２人の
【純粋な想いと関係性】
をかろうじて忍ばせることで初恋のタイトルを成立させたのかな？と思います。(強引過ぎだろよ！)
この手の作品は、１０歳若く鑑賞したかった。
現実を生きすぎて突飛なグロに頭がついていかないです…
頭が転がったりして、それを面白い人は笑うんだろうけど…ん～
コロナ疲れの清涼剤としてオススメ！
(嘘)
