塚原直彦

家族を想うときの塚原直彦のレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.1
ケン・ローチ監督、今作もしっかりとごまかさずに目を背けたくなる現実を生々しく観せてくれます。
これぞありがた迷惑?

日本でも今まさにUber Eatsなど簡単に個人事業主として働ける時代。
一見甘そうに見えるのは上っ面で、蓋を開けてみれば当然のように厳しい現実の嵐。
希望とのギャップが何とも痛々しい。

簡単に死ぬな、など言えない。
生きてる方が辛いのではないか。
しかし生きるしかない。
家族を想うならば。
そんな絶望とも希望とも取れるラストと、ダブルミーニングの原題がこれまたお見事。
塚原直彦

塚原直彦