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エターナルズのuneoのネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

勝手にIMAX案件だと思っていたけど、観てみたらそうでもなかった。つまり、クロエ・ジャオの良さが活かされてない。壮大で美しいシーンは確かにあるのに、そこで描かれるストーリーとは噛み合ってないような。気の遠くなる時間の流れを扱ってるだけに鈍重な展開にならざるを得なかったのかもしれないけど(各々の背景は描き切れていない)、それなら2時間半という映画のフォーマットはそぐわない。
そもそもスター・ウォーズのオープニングクロールばりに冒頭で設定を説明してしまっているあたり、ムリがあるってことじゃないのかな。
それでも群像劇はギリギリ及第点を付けたいところだけど、セルシとイカリス(とスプライト)のメロドラマはMCUらしくないし、そういうことでいいの?ってなる。
もっと活躍してくれると思っていたギルガメッシュはアレだし、マッカリとかドルイグの描写も物足りない。
いいところといえばマジック・アワーな映像くらい。セレスティアルズは存在が巨大過ぎてよくわからないし、ディヴィアンツもいまいち。ポストクレジットシーンを観ると、結局世界観を広げるだけの壮大な振りでしかないのかな、と。
エターナルズは戻ってくる、と言われてもワクワクしないこの気持ちが、作品を表してるかもしれない。
MCUはエンタメであってこそのシリーズだと思うから、そういう意味では失敗作。もちろん意欲作だし実験を試みた片鱗は垣間見えたけど、出来上がったものがコレではこれからが不安になる。
でも、スパイダーマンNWH〜ドクター・ストレンジの流れで巻き返してくれるとは期待してる。
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