時間と土地の記憶を風に乗せて。
イタリアの風土が孕む詩的な情緒と、人間の暮らしが自然と寄り添いながら営まれる様を、本作は限りなく静かに、寄り添うようなまなざしで描く。
ここには、観光写真で切り取ら…
[あの夏の午後はどこに] 80点
ある夏の午後、特に何もすることがなくて、特に何も起こらないまま時間が過ぎていく、という平和さと贅沢な退屈さの映画。自然音(雨音、風音、虫の音)と長女が居間で奏でる…
Al primo soffio di vento
風の一番目の呼吸で
タイトルからしてもう愛さずにはいられない。風の息吹が本当に聴こえてきそうなくらいに、夏日が瑞々しく澄み渡っていた。
雨のよう…