ろ

プライベート・ライアンのろのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.5
授業で6本戦争映画観たけど、この映画が1番好き。

冒頭のノルマンディー上陸シーン。水中では音が消え、弾が水の中に飛び込んでくるのが見える。そして陸では腸や内臓が飛び出している兵士が叫んでいたり、もげた片腕を拾う兵士がいたり、通信機で連絡を取っていた兵士が撃たれて顔が機械の形にへこんだまま死んでいたり。自分が戦場に行っている気分になって観ていると口の中に血の味が広がった。

しかし戦闘シーンに焦点を当てているわけでもないように思う。

物語のキーパーソンはアパム。
彼はドイツ語、フランス語、英語が出来て優秀。しかし実際の戦争を知らない。
ライアンを探す途中、ミラー大尉とアパムが話す場面。アパムは戦争を肯定的に捉えたエマーソンの言葉を得意げに口にする。ミラー大尉もその言葉は知っているが、座学と実践は違うのに と言いたげな顔をしていた。

アパム=戦争を知らない世代という感じもする。
仲間の元に弾薬を届けることが出来ず、ドイツ兵に銃を向けることすら出来ないアパム。いくら知識があっても戦場では経験が伴わなければ役に立たない。
彼が自分の不甲斐なさから涙を流す場面は疑似体験している気持ちになった。

この映画はロバートキャパの写真からヒントを得て作られたと聞き、彼の写真集を見てみると画角が同じでびっくり。

映画でも写真でも戦争を記録し、伝えることの重要性を感じる。