クラフトマンパンダ

プライベート・ライアンのクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.1
勝手にやっているリスペクト鑑賞第3弾。

今回はフォローして頂いているHさんの
score5.0から この作品。

Hさんは3000本強の作品をレビューされていて、作品の要点をわかり易く綺麗に纏められ非常に参考になるレビューだ。

My Bestムービーを昨年度公開のベスト10にされているのでMark数が3000 Overの中、勝手にスコア5.0の中から
チョイスすることに。

見落としてなければscore5.0が10作品❗️
凄い確率の10作から元々 何度も観ようと思いながら今まで躊躇してきた作品。

説明不要の第二次世界大戦を題材にした興行収入では歴代1位のS・スピルバーグ監督のアカデミー賞5部門受賞の名作。

今まで観るのを躊躇していたのはリアルな戦闘描写が有名で、多くの方々のレビューにもそう記されていたのだが正に冒頭30分のノルマンディー上陸作戦の臨場感溢れる戦闘シーンは目を覆いたくなるようなシーンの連続で最後まで鑑賞し終えるのか
心折れそうになった。

その後も勿論 戦闘の場面は幾度となく出てくるし、気が紛れるような展開になりはしないが キャストの熱演とこの作品の真髄を見極めようと何とか最後まで鑑賞。


作品を観終えた自分の感想、思い。

人間とは如何に愚かな生き物なんだろうということ。

国民の命より国の威信や経済力、リーダーシップを掴むこと、大国であることが大事である大国と呼ばれる国々のエゴや傲慢さ。

そんなかたちで出会わなければ友人になれたかも知れない、別に個人的に殺す意味などない相手を敵国というだけの理由で尊い命を奪い合う。

この現代においても未だ無くならない醜い争い。
何故、人間はお互いが助け合い、尊重し合い平和に生きることが出来ないのか。
罪のない他の生物や自然も巻き込み破壊し合ってでも成し遂げなければならないものなど本当にあるのか
どうしても争いたいのであれば特に子供や
一般の国民や動物たちを巻き込まずにイカれたリーダーとそういう思考の輩たちだけで地下シェルターででもやればいい。

自分の云っていることは甘っちょろい綺麗ごとで偽善的だと思う人の方が大方なのだろうし、弱肉強食は生物の宿命なのかもしれないが、自分は今作を観て改めて絶対に戦争をするのは間違っていると心底思った。

人間は殺人兵器になる為に生まれてくる訳じゃない。
この先の未来に万が一、また世界中の大国が間違った選択をするような時がくるのであれば、その時愚かな人類は地球に罰されるべきだと思う。

今作を観て感極まったのは感動ではない。

自分にはそんなことまで考えさせられる
映画だった。


少し感想が独断的だったり、言葉が不適切に感じられましたらどうかご容赦下さい。

今作のキーマンであるマット・デイモンは
キャスティング時は『Good Will Hunting
での脚本賞受賞やブレイク以前で監督は
あまり著名ではないアクターをキャスティングしたかったらしい。
もう一つ、M・デイモンを強く推したのは
今は亡きロビン・ウィリアムズだとか。



この作品の真髄の自分の結論は『反戦』で
ある。