いい作品ではなく、素晴らしい作品を。
※ストーリーはFilmarksに記載されているため省略させて頂きます。
Twitterにも感想を投稿しています→https://twitter.com/a_stro_07/status/1428919000667279360?s=21
割と今年の8月って夏休み大作から『ドライブマイカー』や『OLD』など少し渋めな骨太作品と幅広く公開され、毎週のように娯楽映画が公開されていたせいで非常に存在感が薄いのが勿体ない！と心の底から感じた本作。
マジでオールタイムベスト入りするくらい最高な映画でした！
まずゲームをイメージしたアクションコメディという設定。
『レディプレイヤー1』や最近だと『コンティニュー』とかがゲームテイストな作品ですけど、それらの作品とはまた違いプレイヤーから殴られる、轢かれる、カツアゲされるのが当たり前というモブキャラにスポットを当てた作品です。
でも変に湿っぽくなく「いやぁ〜毎日毎日大変だね〜😅」みたいなトーンで終始ポップに描かれるのでスッと話が入ってきますし、一種の「お仕事奮闘劇」的な楽しみ方もできました。
今まではゲームの“The 主人公”にスポットを当てて無双する様子や、理不尽を攻略するのが話の流れとしてお決まり感はありましたが本作は「いかに平凡な脇役が“主人公”になるのか？」というところにスポットを当て主人公の成長譚として観ても充分面白い作りな上に、ゲームあるあるをふんだんに詰め込んでいるのに映像的にもガチャガチャし過ぎてなく面白い…！
非常に上手な塩梅でまとめられているな〜と思いました！
「自分は人生の主役であり、誰かの人生の脇役」のような言葉をよく聞くと思います、でもその言葉の真意ってあんまりピンときてない人って少なくないと思います。
ある種、その言葉の真意を本作は非常に具体的な形で映像化してくれています。
「脇役なあの子も主人公として生きれる！」
「色眼鏡なんぞかけなくたって世界は常に輝いてる」
そんな生きてて教えてもらえない当たり前だけど大切なメッセージをこのコロナの中、しかも大衆向け娯楽作品として世に出た事は本当すごいです！
ありがとう！FOX！
冒頭でも挙げた通り大作に埋もれて存在感が薄いのが本当に本当に勿体ない程の傑作…！
Disney+でしか見放題が無い&レンタル版無しで鑑賞ハードルが絶妙に高いですが一見の価値ありです！
是非ご覧あれ！
