あすとろ

ある用務員のあすとろのレビュー・感想・評価

ある用務員(2020年製作の映画)
4.1
普通の学校の、平凡なある用務員の、いつもと違うある一日

※ストーリーはFilmarksに記載されているため省略させていただきます。
Twitterでも感想を投稿しています→https://twitter.com/a_stro_07/status/1367008686544068611?s=21

閉館前のアップリンク渋谷、そしてピックアップシネマでTOHO日比谷の2回鑑賞しましたがやはり最高!

別作品になりますが『黄龍の村』『ベイビーわるきゅーれ』など拝見した上で本作を観ると想像以上に「ダークだな」と感じました。
阪元監督の他の作品ではポップで割と愚痴の一言二言を言っちゃうような良い意味で軽い殺し屋を描いていますが、本作はとにかくクールで孤高で口数が少ない「脳ある鷹は爪を隠す」系の殺し屋で、話の展開もある種のノワール作品のような“暗さ”みたいなのもしっかり描いていて「バイオレンスによるカタルシス」みたいなのも感じ、約1時間30分という尺ながら非常に見応えがありました。

キャラクターの描くバランスや、話の配分の上手さはもちろんですがメインでもあるアクション写し方が非常に素晴らしかったです。
カットも少なく、アクション自体はスピーディーながら観やすく「早すぎて何やってるか分からん」みたいなのはほぼ無かったです。
また“それっぽい”スローモーションの多用も無かった気がします、それもあり観やすかったです。

このアクションは映画館の大画面で摂取するべきな1本!
阪元監督フィーバーでリバイバルも増えてるので是非!
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