ケイスケ

カイジ ファイナルゲームのケイスケのレビュー・感想・評価

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)
2.3
悪魔的完成度…!(悪い意味で)

藤原竜也ウォッチャーとしてはどんなに評判が悪くても彼の作品を観なければいけない。それが藤原竜也を愛する藤原ウォッチャーとしての使命なのだ。それじゃあ観ますよ〜、観る観る…。

心が折れますよ…なんだこれは…。

な゛ん゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛ぉ゛!゛!゛!゛


冒頭からあまりにも浅すぎるディストピア像でズッコケた。まあ最悪ストーリーは別につまらなくても良いんだけどさ、本作のゲームは福本先生が考案したらしいですが実はそれウソなんじゃね?(暴言)というくらいゲームが面白くないのが問題。

最初のゲーム『バベルの塔』。ビルの屋上のデカい棒の先に貼りつけられたカードを奪い合う。これの攻略法は「事前にビルの位置の情報を知って足場を準備する」。まずハンチョウはどっから場所を知ったのか謎だし、せめてゲームの最中にこの攻略法を思いつかせないと展開上ダメな気が。

次の『最後の審判~人間秤~』は本作のメインゲーム。これはカイジ自体がプレイヤーじゃないからイマイチ盛り上がらず。ただここは最初に出てきた派遣社員たちが黒崎に一矢報いる展開があるので、全編を通して唯一カタルシスがある場面でした。藤原さんの怪演も見れるしね。至福です。

第三のゲームは『ドリームジャンプ』。自殺志願者の10人が一斉にバンジージャンプして9人が死ぬ仕組み。生き残った1人だけが大金を得られます。今回は特別ルールでカイジが10本のロープから1本を選び自らバンジーします。これの勝ち方の伏線「キュー!」…いや伏線と言っていいのかこれ。

最後のゲームは『ゴールドジャンケン』。これは締めのゲームにしてはルールがシンプルすぎるし特に面白くないため言うことはないです。あと観る予定が無い人のために敢えてネタバレするけど、何でラストに加奈子が遠藤に寝返ったかマジで意味わかんない。実は裏で手を組んでたとかでもないしメリット無くないか?

最後は「とりあえずこれ言わせとけばええやろ」的に「キンキンに冷えてやがるっ…!」と言いビールを飲むカイジで終了。ここカイジがトランクの中身知らないまま調子に乗って注文してた方が面白かったのに。まあどうでもいいか、こんな話だし笑。

これからも藤原竜也ファンとしては彼の出演作はチェックしますが、次に控えているのが文字通り爆弾を抱えた『太陽は動かない』。こいついつも命賭けてんな。