【音楽で家族の絆を結ぶ】
イギリスに住むパキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく青春音楽映画。
予告編も前情報も無しに鑑賞したけど、これが学園ドラマ映画を通じた哲学的な映画でびっくりした素晴らしい映画です。
親の思考の磁場に悩む姿、親・環境のしがらみと学生ならではの共感出来る部分も多いけど、それらを解決する音楽の主張が素敵でした。
音楽に限らず、自分の成長と幸福は家族・友人など多くの人の力で成り立っていると思います。
本作は音楽を盲信的に自由を得るものではなく、自分の成長と幸福が何で成り立っているか？を気付かせてくれるメッセージが素晴らしいです。
更にそんな主張を真面目に伝えるのではなく、随所のコメディやミュージカルで楽しく伝えつつブルース・スプリングスティーンの音楽の魅力を伝えたり音楽に主張を盛り込むところも音楽映画らしくて見応えがありました。
音楽で盛り上げる・音楽で人生を伝える意味合いでは個人的にボヘミアン・ラプソディよりも好きな映画です。
映画の面白さは映像の派手さではなく、伝える内容と伝え方で爽快感を与えるところと考える方には強くオススメしたい作品です！
