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ヴァレンタイン ヒーロー誕生のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

女優を目指しウェイトレスを続けるヒロインは職場で悪質な客を父譲りの武術で撃退したことからアクション映画の監督の目に止まりヒロイン役としてスカウトされる。しかし、撮影資金を出してくれるスポンサーが皆無なため監督はヒロインに現実の犯罪者を退治させその姿を撮影することで名を売ろうとするのだが......という話。インドネシア映画。

ヒーローものなのだが主人公に特殊能力は無く武術で敵と戦うスタイル。しかし、バットマンやアイアンマンのようなメカ類は持ちあせていないため地味で特徴が無い。完成されたコスチュームより最初の衣装のほうが可愛い。ただ、格闘アクションのクオリティは割と高いのでカンフーものとして観れば楽しめる作品かも。ヒロインも可愛いしカーアクションなども派手なので全然つまらないわけではない。マーベルのような王道ヒーローを期待するとがっかりするかもしれないが。
ツッコミどころとしては監督はスカウト時にヒロインの「安全は確保する」と言ってたのに犯罪者との戦いにおいては何の対策も建てずほぼヒロインの戦闘力任せ。下手すると死ぬ戦い満載なのに。ストーリーとしてもヒロイン中心というよりは監督や敵ボスの悲劇性に焦点が当たっておりまとまっていない印象。最後の方は何の話だっけと分からなくなるくらい。ヒロインがヒーロー続ける描写で終わるが、事件後は一体誰と戦うのだろう。あと、話としては決着はついるものの車田正美先生の伝説の打ち切りマンガ「男坂」のようなやけくそ感満載な終わり方だった。

劇中のスタイリストの髪型がプロレスラーの中邑真輔に似ている。
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