伏見の剛力

ブラック アンド ブルーの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)
3.5
まさかワイスピ最新作よりも先にこの作品でタイリースギブソンを観ることになるとは。

今回のタイリースギブソンは一切ボケることはありませんし白人警官にちょっと手荒い職務質問をされただけで涙を流します。

どこか人に興味を持たないというか人生の折り返し地点、静かに生きようという吉良吉影の精神も表情から感じ取れるくらいです。

ですが彼の作品中1番彼らしからぬ優等生な役柄なのではないでしょうか。
正直言って物足りませんでしたね。

半沢直樹の東京03角田も観てるだけで笑いそうになるので俺の中でのタイリースギブソンは芸人に近いイメージになってしまってるんですよね。
エディマーフィと同じですよ。

ナオミハリスは007スカイフォールでもっとボンドと共闘してほしいなと思っていたので本作で暴れまわってくれるあたりマネーペニーでは味わえない元軍人女性警官の意地を見せてくれます。

話としてはよくある逃亡劇でキアヌリーブスのフェイクシティにも似てるなと思ったらナオミハリスも出演していたんですね。

今時のアメリカの警察官はドライブレコーダーのように胸にカメラをつけてるんですね。
本作で白人警官が黒人に対してこれまた手荒い職務質問をしてましたがカメラは任意で取り外したり電源を切ったり出来るのでしょうか。
鑑賞中あまり胸元を意識していなかったのでそこはもうどうでもよくなりました。

そんな中フランクグリロがポンと出てくるわけですがこの人が出てきたならもう何も言いますまいそんな感じの物語ですよ。

最近思うのですがこういう追い込まれる系の映画って少なからず知り合いの協力者っていますよね。そりゃいないと起承転結しにくいのかもしれませんが全部自分の手で死に物狂いで何でもやる作品が出てもいいんじゅないでしょうか。

例えばターミネーター1のサラコナーは無理ですがターミネーター2のサラコナーがシュワちゃんの手を借りずなんとしてでも液体金属から息子ジョンを守り抜くそんな無理ゲー感を欲していますよ私は。
伏見の剛力

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