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フォロウィングのtetsuのレビュー・感想・評価

フォロウィング(1998年製作の映画)
4.0
今夏には「ダンケルク」の公開も控える「インセプション」や「ダークナイト」トリロジーのクリストファー・ノーラン監督、長編デビュー作!!
大学の講義で鑑賞!!

作家を目指す主人公ビル、人を尾行するという趣味をもっていた彼だったが、ある日、つけていた男性コッブにばれてしまい、思いもよらないことに巻き込まれてしまう。

ノーラン監督と言えば、重厚なメロディを奏でるハンス・ジマーさんが音楽担当のイメージだったのですが、今回の音楽デヴィッド・ジュリアンさんも初期のノーラン作品を支えた方だったんですね...。

公開されたのは、1998年。
僕が生まれた頃と知って驚きましたが、それを感じさせない新鮮さがありました!
(日本公開は2001年の終わりだったようで、3年も時間がかかったようです...。)

内容はいかにもノーラン作品らしく、時系列が交錯されており、その構成は最近観た映画「ミスター・ノーバディ」にも通ずる物がありました!
今作も同様に、主人公の見た目が時系列によって変わっていたので、混乱しづらくなっていました!!

「メメント」のラストは、あまりにもブラックで好きではなかったのですが、今回のラストは好きなタイプでした!笑笑
劇中、変な趣味をもった主人公が、変な趣味をもった別の人物(←しかも、ショーロック・ホームズ並みの推理力を持っている。笑笑)に出会うのですが、本質的にやっていることは同じで、それを前提としたラストには納得しました!

一応、授業で得られた情報も...。
・監督は、仕事がない休日の日を活用して作り上げた
・フィルムノワールは主人公が語る真実によって、物語が解決するが、今作は...。
・何が真実を証明するのか?
映画に関する価値観も考えさせるラスト

というわけで、作中、一瞬登場するバットマンマークとロバート・ダウニーJrに似ている主人公のサングラス姿にも注目していただきたい一本です!笑笑
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