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キラーズ・セッションのabeeのレビュー・感想・評価

キラーズ・セッション(2019年製作の映画)
3.4
【出来損ないのタランティーノ】

今年の新宿シネマ・カリテ、夏の「カリコレ」で日本初公開された作品。
出張が被ったら絶対劇場で観ようと思っていたのですが、上手い具合に予定が合わず断念しました。

フィルマのスコアの低さに唖然としつつ、TSUTAYAでレンタルされていたので今回鑑賞することができました。

そこまでボロクソではなかったと思います。

ただ感想は冒頭の通りです。

邦題の付け方はヘタクソすぎる。このタイトルにするなら本編の字幕もタイトルに合わせないと。
もちろん日本人がイメージし易いように邦題を変えているのですが、原題の「killers anonymous」が本編に何度も登場するので違和感が半端ない。

監督が作りたい映画の方向性も分かります。
イメージとしてはタランティーノの「ヘイトフル・エイト」みたいな感じですかね。
もちろん似て非なるものですよ。
でも「殺人者たちのためのグループミーティング」に招かれざる客的謎の女、次期大統領候補の暗殺を巡る陰謀、そして最後のどんでん返しと血しぶきぶっしゃーー‼︎
もう明らかにタランティーノの二番煎じ的作品。

大物俳優をちょいキャラで使ったり、完全なる模倣犯だと思います。
でも配役は疑問だらけです。
それにしてもジェシカ・アルバの使い方は酷かった。
あのジェシカ・アルバを男役のレズで起用し、その相手の生足は目も当てられない。
ジャケットのメインに据えられている3人はさしてストーリー上重要でなく、むしろ端役。
完全なる客寄せパンダ。

それでも、ちょこちょこ面白い表現方法を使っていてそこは評価したいところです。
特にゲイリー・オールドマンと殺したい衝動を抑えられない女性との電話カウンセリングシーンなど、なかなか面白い表現の仕方をしていたと思います。

ということで、私は決して面白くないわけでは無かったと思います。
日本でゆうところの「カメラを止めるな!」的な映画だと思いました。もっとお金かかってると思いますけどね、主にキャスティングで。
主演はゲイリー・オールドマンなのにね…
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