ペコリンゴ

ゾンビ津波のペコリンゴのレビュー・感想・評価

ゾンビ津波(2019年製作の映画)
3.3
記録。
「ゾンビ津波だ!」

おっと、サメと竜巻の次はゾンビと津波ですか…。制作サイドは足し算の天才かな?

ということで『シャークネード』シリーズのフリークなら前のめりになる事間違いない『ゾンビ津波』。原題も邦題も全くインテリジェンスを感じさせないのはとても素敵。こういうのは気取っちゃダメ。バカバカしくてなんぼの世界なんですから。

いやー『シャークネード』1作目を観た時は何やこれ時間返せ!状態だったのに2作目ではいや面白くね?ってなってまんまとハマってしまった去年の思い出。その後シリーズは目指す所が何処なのか良く分からなくなりながらも節操なく続編を出し続け、その最後を見届ける頃にはお風呂でシャークネードのテーマ曲を口ずさむくらいに成長を遂げたものですよ。

そんな迷シリーズのスタッフが性懲りもなく世に叩きつけた本作、まぁ絶賛するほどの映画じゃないんですが、そこそこ楽しめました。

でも津波に乗ってゾンビがやってくるという一番の面白ポイントがそんなに多く登場しないんですよね。よく考えるとそうそう津波ばかり来ちゃうと最早ゾンビ以上の脅威でしかないので、バランス的にこうなるのは必然だったのかも。そうなっちゃうとタダの安いゾンビ映画に成り下りがちなんだけど、血が青かったり電気に弱かったりと一応海にちなんだ(?)特徴を付加するあたり抜け目無い。安いんですけどね。

まぁそれはさておき、本作で一番テンション上がるのはやはりアイアン・ジーリングが主人公だということでしょう。僕なんか思わず「おかえりフィン!」て語りかける一歩手前でしたよ。今回も勿論大活躍で、もうそれだけで鑑賞の価値があるってもんです。

イイ意味で成長してない愛すべき映画でしたね。