とりん

FREAKS フリークス 能力者たちのとりんのレビュー・感想・評価

2.4
2020年31本目

特殊な力に目覚めた能力者<フリークス>が暮らす世界。
フリークスは他の人たちに虐げられ隠れて生活していた。
あるフリークスの一家の物語を描いたSF作品。

強大な能力を得てしまった女の子が自分は普通の子だと言い聞かせながらも、子を守りたい父親は彼女を家に軟禁し、隠れながらの生活を送っている。
そんな少女や父親の葛藤が描かれているかと言われるとそこまでは深く掘り下げていない。
正直もっとアクションものの映画だと思っていたが、そうでもなかった。
フリークスvs人間なんてキャッチコピーも書かれていたが、戦闘なんて終盤のみ。

あまり世界情勢や背景も詳しくは語られないため、世界観も明確ではないが、中盤から徐々に明かされる。
フリークスは目から血が出る、フリークスを隔離する山、子どもたちは手に負えないから殺されるなど、後出し設定が次々に飛び出す。
フリークスとはなにかも中盤までなにもわからず、能力とはという説明もない。
観ていればわからなくもないけれど、少し説明不足。
序盤は展開が薄くて、どんな映画なのかが掴みづらい。
特殊能力ものの作品は数多く存在しているし、もっと設定を作り込んで、それを展開していけば、また違った捉え方ができたと思う。

こういうタイプのSFは他の人の評価が低くても割と好きな作品が多いけど、どの方面の作品かジャンルに対しても、あらゆる面で不十分で、イマイチな映画だった。
とりん

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