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ダーリンのkuuのレビュー・感想・評価

ダーリン(2019年製作の映画)
1.5
『ダーリン』
原題 Darlin'
製作年 2019年。上映時間 101分。
ホラー作家ジャック・ケッチャム原作による映画『襲撃者の夜』『ザ・ウーマン』のシリーズ第3作。
ダーリン役にローリン・キャニー。
前2作にも出演した女優ポリアンナ・マッキントッシュが初メガホンをとり、ダーリンの育ての親役で出演。

野生の少女ダーリンは、ある目的のため病院を訪れる。
言葉も話せず凶暴で不潔な彼女は看護師トニーに保護され、修道院に引き渡される。
司教はダーリンを教育して教会の奇跡として宣伝に利用するため、ジェニファーに教育係を命じる。
実は司教は小児性愛者で、ジェニファーもかつて被害を受けていた。
徐々に言葉を話せるようになったダーリンは、司教に驚くべき事実を告げる。
一方、ダーリンの育ての親である野生の女も、彼女の行方を探していた。

※悪態の限りを尽くした感想ですし、今作品を愛されてる方はお読みにならない方が無難かと存じます。
もし、お読みになられ気分を害されましたら、どうか無知な野郎の感想と御許しのほどを🙇。

今作品は映画ジャケットをみる限りゴア描写を好む者として興味は沸いた。
また、今作品には社会批評の色合いがあるし可能性を秘めている映画のように思える。
もう少し何とかならんかったんかなぁ~ぁぁ残念やなぁ。
カトリック教会や一般的な宗教施設に代表される腐敗、偽善、女性差別、虐待、その他の抑圧等々。
興味深い作品になりうる要素はあるんやけどなぁ。
加えて、残念なことにシリーズもんなんて知らなんだ。
知らない故にキャラの誰一人愛着もなく、何ちゅうても、展開が非常に遅い。
怖さよりも不条理なコメディー(あるいは単なる愚かさ)の瞬間の方がはるかに多かった。
不条理なコメディーで突き進んだ方が良かったんちゃうかな。
また、予測可能なステレオタイプが多すぎるかな(失礼🙇)。
宗教的な登場人物は、もちろんほとんどが偽善者か変質者ひねれモン。
警官はボンクラバカ(失礼🙇)に、トドメは貪欲な司教の小児性愛者。
ただ、主演女優はいがいにも説得力があった。
昔々の同級生の女子にも似てたし、無理してでも彼女を応援しようとは試みた。 
試みたんですが、学生時分に、毎分、居心地が悪く教室でオモロない教師のステレオタイプの教育を苦行のように聴いた頃を思い起こされた。
その意味では、今じゃ怒りより懐かしさ(個人的な感情ですので)が勝つ感情やしそんな淡い思いを味わえたのは、無駄じゃなかったかな。
映画としては、サブスクで観たとは云え、早々と北斗神拳・経絡秘孔(漫画『北斗の拳』・『蒼天の拳』に登場する架空の人間の急所)、『死環白』(因みに死環白は一時的に視覚と情愛、記憶を失い、再び目が開かれたとき初めてみた人間に情愛の全てを捧げる秘技)の経絡秘孔を己に突き、そして、この主人公を見たかった。
映画館に見に行ってたら、きっと帰りはイジけて、無茶食いして憂さを晴らしてたことやろな。
人ごみの中でひときわ目立つキャラが公衆の面前で人を殺りまくって歩き回っているのに、誰もがそれを気に留めていないようでキティ・ジェノヴィーズ事件より無関心すぎるやないか。。。
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