彦次郎

三国志 黄巾の乱の彦次郎のレビュー・感想・評価

三国志 黄巾の乱(2017年製作の映画)
2.0
黄巾の乱を曹操、劉備、関羽、曹操の婚約者の香香(孫家当主の妹)の4人が平定するファンタジーアドベンチャー。
黄巾の乱の首領である張角は『三国志演義』では鬼道というか神仙的な要素が色濃いので本作での扱いもまあそうなるかといった感じです。歴史としての『三国志』が好きな人にはツッコミどころだらけですがフィクションとして観るならば余計な登場人物を排したことで分かりやすくなっているともいえます。各キャラクターの登場人物も史実(これもどこまで本当かは分からんけど)と異なっており『演義』では権謀術数に長けた法家の達人である曹操が『正史』寄りになっている…というか性格が変わっています。その辺りの改変はまあ仕方ないでしょうが個人的に張飛がカットされているのが残念極まる点でした。軽薄な劉備ということにしてバランスをとったのでしょうが2人だけの桃園の誓いというのは味気ないと感じたのは小生の感性が古びたということでしょう。
オリジナルである中国であるからこその自由な発想で作られたという面では特筆すべき作品。
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