Ardor

hisのArdorのレビュー・感想・評価

his(2020年製作の映画)
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めちゃめちゃな寒さの中、アップリンク吉祥寺にて鑑賞。
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「マリッジストーリー」なんかと比べると、離婚裁判の演出や編集の技工(≒スリリングさ)や当事者の夫婦の感情の掘り下げが全然足らなく、物足りなくも感じたけれど、ストーリーテリングに邪魔なものがなく淡々とゆっくりしたテンポで進んでいくのは嫌いじゃない。
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個人的にはナギサの離婚相手の奥さんの視線や表情など目を見張るものがあり、仕事と子育てなどでうまく行かない中の張り詰めた空気が柔和な表情とともに出てたと思う。
あと、宮沢氷魚はかっこよすぎるだろ。
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宮沢氷魚演じるシュンの田舎暮らしにあまりに生活感のなさに戸惑ったが(とても、農業と物々交換で生活してるとは思えない)、あれはあれでナギサと別れて空白の生活を送っていると考えればいいのかな、とも思う。
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最後、「私、自転車に乗れないんですよ」については、意味ありげであんまり意味のない言葉に聞こえた。
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