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1917 命をかけた伝令のKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.5
1917命をかけた伝令を観ました。

全編ワンカット撮影、ということを事前に知らずに観たので、伝令を持って出発する冒頭のシーンから驚きました。😳

あれ?これってカット割が入らないけど、どうやって撮影したんだろ?
そこが気になって最初の会話が耳に入らず、巻き戻して2度見したほどです。

ただし、数ある戦争映画と比較して差別化要素はそこしかありません、正直、ストーリーがシンプルなだけに、盛り上がるシーンが少なく、ワンカットにしなければ、興行収入的に難しいことが最初からわかっていたのではないか?🤔


ここから若干ネタバレあり


主役と思われし者が、途中で死ぬのは驚きました、あれ。こっちが主役じゃなかったんか。
そういう意外性も少しはあります。
伝令を伝えるために大砲ガンガン撃たれる中を走り抜けるシーンも見事です。
目を背けてしまうくらい、かなりリアルに戦場を描いているのも◎です。👍

しかし途中から、ワンカットに拘るあまり、脚本に幅が無くなったことがわかってきます。
自分の首を絞めてしまったようです。😨

敵との攻防がワンパターンです、たまたま運良く弾を避けられた、的なシーンが多く、ひたすら走るという印象。
彼は走れメロスのよう。

なぜ彼はそこまでして、伝令を伝えに走るのか?観る側が必ず抱く疑問点。
その答えは、友人が死んだことにあります。
友人の死がなければ、彼は走れメロスになれなかったでしょう、だから友人の死は必要だった。

観る人を選ぶ映画ですね、マニア向けといいますか、個人的には75点です。
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