チェックメイト

エマ、愛の罠のチェックメイトのレビュー・感想・評価

エマ、愛の罠(2019年製作の映画)
2.8
捨てた子どもを取り戻すために画策する母親エマ。
エマがよくわかんない。
捨てた子どもが自分の身内に対して事件を起こし動揺するのは理解できるがなんか常軌を逸した行動に少しも感情移入できなかった。
不道徳なのか計算高いのか、自由奔放なようでいてこの最後に明らかにされる企てを図るところがいわゆる"自由奔放"でないところに違和感。
バイセクシャルだから自由奔放というのも違うし。
監督の意図するところ、おそらくエマを単なる悪者ではなく母親としてのこういう姿もあるのでは無かろうかという提示なのか。
ただ自分の子どもへの愛情だからといって他人の感情をかえりみない行動は自分勝手にしか映らなかった。
子どもを捨てた過去は想像するしかないのだがそこを鑑賞者の想像にまかせるというのはちょっと違うかなという気がした。
またやたらと理屈っぽい元旦那もちょっと説得力にかける人間像だ。言いたいとことはわかるがだったら自らダンスして説得すればと思う。
レゲトンっていうのか初めて知ったけどそれ自体はあまり好きになれなくて乗れなかったけれどエマたちのダンスは彼等たちの本性の発露として躍動的だった。
それは感じた。
ただやっぱり同じダンスしててもエマ中心の性格描写だからエマのエキセントリックな嗜好?に共感できず。火炎放射にウキウキするのは放火魔?的な精神の闇があるのか、単なる花火的パフォーマンスなのかモヤモヤした。子どもの行動とも通じると思わせぶりで。
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