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ハリウッド 1969 シャロン・テートの亡霊のkingyohimeのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

先に見た「チャーリー・セズ マンソンの女たち」という映画を被害者であるシャローン・ステートの立場から描いた映画。
シャローン・ステートは女優で、世界的に有名なロマン・ポランスキーの妻。
事件が起きた時、妊娠していた。
正に人生で最高潮の時に訳も分からず殺されてしまった。

明らかに、あちらの映画を先に見てからこちらを見たらいいという感じの映画だった。
これだけ見ると、何でチャーリーという男に有名女優が殺されたのか?という疑問がいつまでも残ると思う。
「チャーリー・セズ」を先に見ると、殺害動機は安易に想像ができる。
有名監督の妻であり、自身も有名な女優という事で、お金があるのはもちろん、芸能界に蹴られたチャーリーという男にとっては、そういう芸能人を狙い殺すという事で復讐を果たし、しかも有名にもなれるという目的だったのだろうと思う。

この映画によると、シャローン・ステートという女優さんはスピリチュアルな考えに傾倒していた節があり、自分が殺される事を1年前に予言したり、殺される何日か前に実際に殺される様子を夢に見たりもしている。
もしかしたらその予言した様子をどこかでチャーリーという男は見ていたのではないか?とも思った。

今ならこんなセレブは厳重に守られていて、こんな訳の分からない集団が容易に近づく事はできなかったろうと思う。
時代は1960年代だけど、家に電話も無いし、セキュリティシステムもないし、チャーリーという男が何度も家を実際に訪ねて来ていて、それにドアを開けて対応している。
それらを見ていて、結末を知ってるだけにヒヤヒヤした。
本人はこの映画の中で、やたらと運命論を口にするけど、予知能力に優れていたならその悲劇を察知して避ける運命をとれなかったのか・・・と思ってしまった。
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