ホラーマニア斗真

呪いの館のホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

呪いの館(1966年製作の映画)
3.4
イタリアの片田舎で起きる奇怪な連続怪死事件の謎を追う検屍官は事件の背後に、鞠を持つ少女の亡霊の存在を知ることになるという、イタリア発🇮🇹のゴシックホラー。

イタリアンホラーのみならず全世界のホラー映画に大きな名前を残した、イタリアンホラー黄金期を作った巨匠マリオ・バーヴァによる傑作ホラー。ジャパニーズホラーにも多大な影響を与えているともいわれている作品👻

思ったより怖くなかった。本作品の何が素晴らしいかは分からないですが、非現実で幻想的な雰囲気が素晴らしいのでは?と思っています。色彩感覚がイタリアならではの独特な色使いであるのも見所。ダリオ・アルジェント監督のセンスに近い感じ😎

ストーリー的には微妙な部分はあるものの、ホラー映画界に多大な影響を与えたと思われるような演出がいくつか散りばめられていて、感慨深いものを感じた。全てはここから始まったんだなと思うと、マリオ監督を尊敬したくなります👍

自分自身をずっと追いかける無限ループに、外から家の中を覗き込む美少女の幽霊に、有刺鉄線に巻かれる女性にと、恐ろしいながらも美しいと感じてしまう描写がたまりません🔮

古典ホラーやアーティスティックな雰囲気のあるホラー映画が好きな人ならかなり楽しめるでしょう。また、ホラー映画の歴史を紐解くという意味で本作品を見て、色々学ぶのも良さそうですね😎

※タイトルが表示されるオープニングはスタイリッシュ🥺