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君は愛にふさわしいのotomisanのレビュー・感想・評価

君は愛にふさわしい(2019年製作の映画)
4.1
 カーロのことばが決まり手のように響くんだが、それでポーランド君のアドヴァンテージかというとどんなもんじゃ?
 なんとなく、みんな肌寄せ合って肌感覚で相手をそれと決めてる風な面々ばかりに見える。そんな具合でいるうちに他人に肌を許したレミに激怒のリラも懲りずに肌の合う相手を探訪する。懲りずにといっても他に知らなきゃ仕方ない。
 別れちゃいなと周りのみんなは云うもんだろう、こんな時は、めんどくさいから。レミが恋多き男なのか、適合幅が広い万能肌の持ち主なのか知らないけれど、リラの代用を常備しないと居られないなら、こりゃあヤバい奴なのか?それとも一種の病気か?そこは分からない。また病気なら直るのか?何が処方箋なのか?というわけで。
 病気?なレミはともかく、リラの受け取ったカーロのことばが新鮮な驚きであってくれなけりゃ、看板にまで掲げておいてこの先話にもならん。乱入レミを追っ払ってポーランド君と二人きり。彼の「君」がリラな事は分かり切っててもだ、リラの「君」がポーランド君なのか?レミにも効く薬がカーロのことばであるとして、それをリラが投与できるのか?どっちもちょっと違うような気がするが、リラのひとを見る目が少しは変わる妙薬であったような気にはなる。
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