ケイスケ

ラスト・クリスマスのケイスケのレビュー・感想・評価

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)
4.3
素晴らしい傑作。脚本と演出が非常に上手い。クリスマスのロンドンのシーンも美しい。これはもしかしてクリスマス映画の名作として語り継がれていく作品の一つになるのでは?

ロンドンのクリスマスショップで働くケイト。華やかな店内で妖精エルフのコスチュームに身をまとうケイトは仕事に身が入らず、乱れがちな生活を送っていた。そんなある日、ケイトの前に不思議な青年トム現れる。やがてケイトはトムの真実を知ることとなるが…。

本作のタイトルにもなっているワム!の楽曲『ラスト・クリスマス』の歌詞とのリンクが素晴らしい。そこから終盤の展開で心を掴まされ、ラストのパーティーシーンでは笑顔になりながら号泣。この映画をクリスマスに映画館で観たカップルは本当に羨ましすぎるぞ(嫉妬)

トム役のヘンリー・ゴールディングがすっかりハリウッド映画に馴染んだ佇まい。『クレイジー・リッチ!』から始まりアナ・ケンドリック、ブレイク・ライヴリー、そんで本作ではエミリア・クラークと恋するのかよ!いい加減にしろ!(嫉妬)

ポール・フェイグらしい独特な台詞回しも好き。『SPY/スパイ』とかでも「歯のないバァさんがドーナツのジャムを啜ってる音みたい」って言う意味わからん面白台詞があったね。本作だと「名前の発音が毛玉を吐き出した時の猫みたい」とか好き。クリスマス映画ですが下ネタが多いため、家族みんなでとはいかないかな笑。

後半まではよくある恋愛コメディ。まあフェイグ監督なので登場人物が頭おかしかったり、やべー行動したり、ブラックなコメディがあったりで充分面白いんです。でもラスト10分の展開でこの映画が一気に好きになった。まるでクリスマスプレゼントを貰った気分。フェイグ監督作でもかなり好きな作品でした!