成川ジロー

地獄の黙示録 ファイナル・カットの成川ジローのレビュー・感想・評価

4.0
思っていた映画と違った。もっともっと狂った苦しい映画かと思っていたら、真面目に真正面に戦争の狂気と対峙する、とても詩的な映画だった。
サーフィンのための攻撃、ジャングルの中でのプレイメイトショー、上官が誰なのか誰の知らない最前線、そして大佐の国。笑ってしまうほどイカれてるんだけど笑えない戦争の現実。見ていて辛かった。自分もあの場にいたら正気を保てる気がしない。人権というものがゴミクズのようになる世界。カーツ大佐の凄い可哀想に見えた。狂ってるのは自分か世界かみたいな。
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