えいがうるふ

A.I.ライジングのえいがうるふのレビュー・感想・評価

A.I.ライジング(2018年製作の映画)
2.3
セルビア制作のSF?に興味を惹かれてWOWOW録画にて。
序盤の主人公への任務説明でいきなり「チュチェ思想を広めるため・・」とか言ってて面食らう。あちらの国ならではのストレートなディストピア感演出だろうか。そのミッションを反映してかシステム画面の随所にハングル文字が表示されていて、不気味に芸が細かい。
で、その任務遂行の手助け(?)の為に同行する女性型アンドロイドと出発したものの、案の定任務そっちのけで欲望一直線にアンドロイドを使い倒す主人公。彼女の稼働内容の履歴をグラフ表示すると「SEX」だけがどーんと群を抜いて伸びていて失笑。主人公はクリックひとつで即達成、の安易さに飽きるとわざと「口論」モードにしてから「仲直りSEX」コマンドを使うのがお気に入りに・・・て童貞か!しまいには「自分から本気で欲情してほしい」と、命の危険を顧みず強引にOSのアンインストールをしよう決心する・・・て、ミッションはどうした?猿か?

チープなSF仕立てのAVという感じで、ベッドシーンは多いもののいかにも血が通ってなさそうなアンドロイドのヌードとなぜか廃墟のようにボロボロの船内の背景もあいまってなんとも暗く寒々しい。ただし貧乳萌えの人には希少価値があるかも。

個人的には見どころの乏しい作品だったが、本部との交信やシステム操作シーンで出てくるインターフェース画面が「2001年」を思い切りキッチュにした感じで面白かった。